できちゃいました!(結婚しました!番外短編)
SIDE音々~


「待ってろって言ったって~」

電話を切ってからも更に強く感じる

グイグイと降りてくる感覚。


痛みがなんか5分間隔なんですけど、

まずくないですか?


冷や汗拭き拭き、

ソファーにオデコをついて歯を食いしばって我慢した。

待ってて、待っててね、

お父様が来るからね。


そうお腹の赤ちゃんに言い聞かせた。


バタン、ドタドタ…


八起さんの足音がする


「…生まれる…」


そう言ったのを最後にもう半分意識がなかった。


八起さんは

倒れた夜を教訓に

こういったことに対処できるように考えていたらしく、

てきぱきと入院の荷物を車に積み込み

ヒョイっと私を抱き上げた。

「よし行くぞ!」


「や、八起さん重いですから~」


「気にするな!」


妊娠前から比べると15キロも増えてしまった体重。


絶対重いのに~

ジタバタして気がついた。

「あれ?」


びっくりしたので、

急に痛みが引っ込んでしまったみたい。


「痛くなくなりました。」


「え?」








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