幼なじみと一途な恋愛
「こいつら、お前らが幼なじみで、まりあちゃんが燈弥にぞっこんってこと知らないからなー」
この間、翔が呼びに来た時は教室に数人、しかも女子しかいなかったから、男子は知らないんだ。
なんで男子がいなかったのかは不明だけど。
知られても別に変わんねぇだろ。
そう思ったことを圭吾に言うと、
「変わるんだなー、これが。お前の気持ちがね」
「……は?」
言ってる意味が分かんねぇ。
……つーかさ。
「いつまでこいつらは盛り上がってんの?」
「さぁ……先生来るまでじゃない?」
俺がはしゃいでいる男子達に呆れてため息をついた、その時。
カタン……。
と、僅かにドアが空いた。