イケメン変人達に好かれると厄介です
「優さん?どうしたの?そんな怖い顔して…。もしかして、本当はデート嫌だったかな?」

「…………。その前に、これはデートって言わないような感じがします」

「「「……………?!」」」

皆さんは、今気付いたって顔をする。えっ……?今頃?あえて、口に出さないようにしてたけど。……流石に、変だったから……。………あっ。この人達は、元々変だったんだ。

「えっ………?」

「ゆっ、優さん…。頭良いね…。俺、言われるまで、気付かなかった…。そうだよね。2人で出掛けないと、デートじゃないよね?」

「そうだよ…ね?」

「そうだったな…」

「と、いう事だから…。今度、俺と2人でデートしませんか?優さん」

「僕とも2人でデート…しよ?」

「勿論、僕ともな」

「……………」

この人達は、私をからかっているのかな?高校生を口説いて、何があるの?

「優さん、嫌だったら良いんだけど…。メールアドレス交換してくれないかな?」

「僕もお願いしても良い…かな?」

「僕もお願いだ!」

「あっ、はい…。分かりました…」

私は、鞄から携帯を取り出して、皆さんと、メールアドレスを交換した。その後、メールアドレスを交換して直ぐに、ラーメンが届いて、皆さんと一緒に食べる。

「いただきます!」

「いただき…ます?」

「いただこうか」

「いただきます…」

ラーメンの麺を、口に含んだ。…あっさりとした、塩味のラーメンは私の体を温めた。

「そうだ…。さっきから、疑問に思ってたんだ。…優は今、何歳なんだ?」

「えっと。16歳です」

「「「ぶっ…………」」」

ラーメンを食べてる途中だった、リンさんは麺を吐き出して、水を飲んでたリイさんは水を吐き出して、スープを飲もうとしてたアラタさんは、スープを周りに飛ばした。

「ゴホッ…ゴホッ…。じゅ、16歳?!高校生?!」

「はい…」

「まさか、そこまで若かったとは…ね?」

「だな…」

「えっ?…じゃあ、皆さんは何歳なんですか?」

「「「23歳」」…だよ?」

「………皆さんも、充分まだ若いじゃないですか」

「でも、優さんと7歳離れてる…」

「年上と年下…だね?」

「まぁ、覚悟はしてたけどな!それに、愛に歳の差は関係無いけどな!」

「確かにそう…だね?関係無い…ね?」

「年齢は、関係無いよね?」

皆さん、私が高校生って知らなかったんだ…。………?じゃあ、逆に何歳に見えたのかな?それに恥ずかしい事を、こんなにも、サラリと言えるなんて……。流石、変人だな。

「……そうですね……」

「後、もう一個質問良いか?」

「はい……」

「優は、好きな人いるのか?」

「……いませんね」

「そうか、そうか。なら、良いんだ」

「良かった…かな?」

「そっか…。もっと頑張ろう」

ニコニコっと、アラタさんは、ラーメンを食べていった。

「ぬおっ!!!!」

ラーメンの麺をくわえながら、アラタさんは、声を出した。

「どっ、どうしたんですか?」

「麺が……」

「麺が……?」

「のびていたんだ……」

「あっ、それだけですか」

「優!ラーメンは、麺が命なんだぞ!その麺がのびてたら…」

「それは、アラタさんがぺちゃくちゃお話してるから、麺がのびたんですよ」

「優は、ラーメンの何も分かってないな!ラーメンはな、スープもダメだと、もっと食べる気が無くなる。そして、麺の硬さ、それに…(以下略」

アラタさんっていちいち、話が長い。聞いてるこっちが、何を言ってるか分からなくなる。
それから、何分間かラーメンについて、アラタさんは熱く一人で話していた。
私達は、アラタさんの話をガン無視して、ラーメンを食べ続けた。
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