あの夏の日と、私と、キミと。



「きっと・・・大丈夫だから」



「真綾・・・」



「ちゃんと戻ってくるから。
治療して、完全に治ったら会いに行く。
約束を守るために、悠貴に会うために・・・絶対」



握っていた手に、涙が落ちた。



私のじゃない。



悠貴の涙。



初めての雫。




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