恋するplants
真っ暗な空を見上げながらイチゴちゃんが続けた。
違うんだ。
お似合いとかじゃないんだ。
「彼女には好きな人がいて、最近、両思いになったんだよ。相手は僕じゃない。僕なんかよりずっといい男だよ」
僕は思いを伝えることもなく、5年間続けていた片思いをとめた。
残ったのは、空っぽの心だ。
★
「おまたせ」
ティーポットに紅茶とカップを乗せて、イチゴちゃんの待つ、奥のテーブル席へと向かった。
「ありがとう・・・」
僕が失恋したって解って、気まずいのか俯きながらお礼を言った。
参ったな。
再び厨房に戻り、パンケーキの仕上げに取り掛かる。
クリスマス後の片付けを終えた後で、兄は僕のためにちょっとしたプレゼントを残しておいたくれたみたいだ。
作業代の上に置手紙が残してあった。