君の隣で~☆星空☆続編~【完】
カシャ――――



気が付くと、新生児室の前にはまた人だかりが出来ていて、カーテンが開けられた。





あたしは一歩後ろでその光景を見ていた。




“みんな笑顔なんだね”




幸せそうな顔をして、我が子を見つめる夫婦の姿……


孫の顔を見に来てるのだろう、


顔が綻ぶおじいちゃんとおばあちゃん……




その後ろでたった1人ーーー。




我が子すら見に行けないあたし………




まるで、この至近距離の中で線で区切られているかのように



あたしは1人
幸せな光景を見つめていた。







その日あたしは結局あれから1度も千夏の姿を見る事なく、




夜中病室を抜け出し、誰もいない面会ルームへ足を運んだ。



ここからは外が見える



あたしはそこからひとり空を眺めた。
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