君の隣で~☆星空☆続編~【完】
「何をしてるの!!病室にいないから探したじゃない!!」


窓際の椅子に座り外を眺めてるあたしの後ろに看護婦サンが2人立っていた。



「びっくりしたぁ」



「びっくりしたじゃないわ!!新生児室に来て!お話しがあるわ」



看護婦サンがあたしから目を反らしながら言う姿に、胸の鼓動だけが早くなった




これからまた、どんな衝撃的な事実を聞かされるのかと思うと、あたしの心臓は何かにぶち抜かれたようだった。




静かに椅子をテーブルの下に入れ重い腰を上げて看護婦サンの後ろに着いて歩いた。





新生児室へ向かう途中に、



あたしの頭の中を過ぎるのは千夏のうさぎみたいな赤い目……



“病気かしら?”


“可哀相に……”



周りにいた人達の言葉がこだまする―――



涙が零れ落ちるのを拒否するかのように、


あたしは上を見上げた




長い廊下がまるで



あたしを不安に落とす




あのドアの向こうに
今度はどんな衝撃的な真実が待ち構えているのか……



新生児室のドアの前で
深呼吸をしている自分がいた。
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