君の隣で~☆星空☆続編~【完】
守は家を出た後は一切連絡がつかない……
それでも、愛と一緒に
居られる事だけがあたしの幸せだった。
「また行くの?」
それから守の遊びは毎晩続いた
「翔サンに会ってるだけだよ?今、色々大変らしくて仕事上、女ひっかけなくちゃならなくてな」
そう言いながら
守は振り向かず玄関に足を運ぶ。
翔サンは危ない道の人……
守もそっちの世界に入らない事だけを願いながら
あたしは玄関まで見送った。
「ねぇ?翔サン、流奈達の事知ってるの?」
ずっと聞けずにいた
未練など全くなかったけど
守に聞いたら未練がましいと思われるのが嫌でずっと聞けないでいた一言が出た。
「ぁあ、翔サンが刺されてお前を巻き込みたくないから連絡出来ない…ってこの前言った時に俺、流奈とはずっと連絡取ってるとは言ったけど」
「じゃあ、一緒に居る事は知らないの?」
「俺がこっちに居る事すら知らない」
「そっか!」
明るく言うあたしに
守は何も聞かずに家を出た。
「行ってらっしゃい……」
そう小さな声で見送り
いつもと同様、あたしは車の走り去る音をただ聞いていた。