やっぱり好き
信号のところに俊也はいた。

でもすごく距離が遠かった。

私は校門を出たばかり。俊也はもう信号のところ。

(お願い赤になって!)

そんな私の願いもかなうはずも無く。

俊也はスタスタと歩く。

走ろうとしたその時。

「え・・・・・」

俊也はいつもと違う道で帰っていた。

「どうしよ・・・・」

いっきにいろんな不安がよぎる。

やっぱり話ききたくないから。

だから、わざと違う道で帰ってるのかな・・・・・

そんなことばかり頭に浮かんでくる、

確かに。言うのはとても怖い。

勇気だっているし。

でも、・・・・

でも・・・・・

俊也はやっぱり聞いてくれないのかな・・・・

やっぱり迷惑なのかな・・・・

そうだよね。。。。

迷惑だよね。

ごめんね・・・・・。

私は一人帰り道をトボトボ歩いた。

聞いてくれない。

ううん。聞きたくない。

そうなんだよきっと。

私はどうしたらいいのかな・・・・・。

しつこいオンナでごめん。

迷惑かけてごめん。

あたし消えてたほうがいいのかな・・・・・。

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