S系少女
押し付けられた紙(部活の広告)を受け取りながら体育館に入った



中には、既に半数以上は入場していた



「えっと…B組…B組…あっあそこか!」




左からA~E組に並んだ椅子。



少し駆け足で向かうと、B組には5、6人しか着席していなかった



「…何だ…」




途中で足を止め、必要な物だけ出して鞄を母さんに預けた



あっても邪魔なだけだし。




そして再び歩き出した



生徒は前、親は後ろの席次なので、家の母さんよりもケバ…化粧をしている母親達の横を通りすがり、前方へと向かった



「18番…18…」


自分の席を出席番号順に前から数えていたら、1人の女子と目が合った



瞳の綺麗な小柄な女子。


ゆっくりと瞬きする姿に、少しドキっとした。



…てあれ?順番的に───…




「…あのっ…もしかして、18ですか…?」



「えっ…うん、まぁ…」



「じゃあここですよ!私の前…えと、私19なんです!」



そう言って左手で隣の椅子をポンポン叩き、右手で“おいでおいで”をしてきた


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