S系少女
「……じゃ何で広めてんだよ…」


「面白いから♪」


面白いだとぉ…?!


「てか事情知ってんだから助けろよ!何逆に話デカくして…」



俺が怒りだしたところで、何故か胸ぐらを掴まれ



「…さっきから煩ぇなぁ…」



逆ギレされた。(泣)



「最初に言ったでしょ。“こっち”の方が法華にとっていいんだって。変な男が近付かない為に、って!」



「…はぃ…(だから俺関係ないって;;;)」



「分かればよろしい!…てか事の原因はあんたらでしょうが。」



そう吐き捨て、俺の胸ぐらを掴んでいた手を離し教室に戻っていった。



「…怖かった…。」


一限が始まるギリギリに教室に戻った



「夾ちゃん。おはようございますっ」


席に座ろうとしたら、待ち伏せていたかのように法華に声を掛けられた



「…はよ…。」


「?元気ないですね。どうしたんですか?」



「…朝から神経使ったから…」



横目で野染を睨んだ。(本人にバレないように)



「ふぅん…あっ今日テスト返されるみたいですよ♪」


「え゛っ…」



そういえば何日か前に実力テスト…と称した、この先の生徒の扱い方(優秀か馬鹿か)を決める為のテストをしたんだった。


あまり自信ないんだけどなー…



「────やっぱり。」


国数英社の4教科。平均は何の面白味もない64点。



別に上位を狙ってたわけじゃないけど…



「最悪だぁ…」


「…次頑張ろっと!」



…他にショック受けてる奴らもいるしっ。(法華の両隣。)


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