bad school





驚きだった。


ドアを開ければ見慣れたソファに見慣れた理事長。だけど異様なのはソファに座っている金髪の彼。


彼は――…









「…百獣の王…」




この異様な空気に消え入りそうな声で呟けば

ピクッと反応した金髪の彼は振り向いた。



「っ―……」



振り向いた彼は…美しかった。金色の髪はまるでライオンの鬣のようで、美しく整った顔立ちの彼はとても同じ人間に思えなかった。



「…り、理事長…彼は…」


珍しくどもってしまった私の声に理事長は少し口角を上げ言った。




< 4 / 5 >

この作品をシェア

pagetop