Love is like a storm.

悶々と黙って考える私を
不思議そうな顔で夏が見つめる。

「みなみなー!
暑さで頭がおかしくなったのかー!?

正気にしてやろう!とうっ!」

「うわぁっ!!」

夏はいつも私の弱点脇腹をくすぐってくる。

やめろって言ってるのに!

「暑苦しいなー」

礼香が呆れた顔でこっちを見る。
さすがに私もこの炎天下の中は暑いので夏を離そうとする。

「夏離れろー!」

夏の手を掴み思い切り振り払おうとすると、

「何やってんだ」

「うひゃあっ!!!」

振り返ると1mも無い近さに竜樹が居た。そして、驚いた拍子にその場で転ぶ。

「いたたたた…」

「アホかお前。サボってた罰だ。」

「うぅー…」

竜樹は相変わらず私に厳しい。
でもいつも正論だから返せない。

「…ご…ごめんなさい。」

私が謝ってしゅんとその場に座り込んだままでいると

「ん。」

竜樹が少し照れ臭そうに手を差し出してきた。
私はいつも厳しい竜樹の予想外の行動に唖然としてしまう。

「ほら、早くしろ。
まだ仕事あるんだろ。」

「う、うん…。」

私は鼓動が早くなる心臓を隠しながら竜樹の手を掴む。

小さい頃から、竜樹は性格は冷たいのに手は温かい。

ドキドキしながら立ち上がる。
< 9 / 9 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:1

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

狂愛

総文字数/98

詩・短歌・俳句・川柳1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
私、彼の事が狂う程大好きなの。 私、貴方が居ないと狂ってしまう。 私、狂ってしまうわ。 神の小鳥が囀る日曜の朝。 貴方からのメールは来ない。 もう子の刻が三十来ても 貴方からのメールは来ない。 このまま貴方が来なかったら 私の世界は終末を迎える。 私は狂ってしまう。 いいえ、狂ってるわ。 狂う程好きなのよ。 狂う程愛してるわ。 ああ、神よ。 私を彼のカタルシスから 解放して。 ああ、神よ。 私の彼へのカノンを 鳴り止ませて。 もういっそ狂わせて。 くるくる、くるくる 貴方の愛で私は踊り狂う。 ああ、回り過ぎて気持ち悪いわ。 気持ち悪い、気持ち悪い 愛し過ぎて気持ち悪い。
永遠の片思い

総文字数/84

詩・短歌・俳句・川柳1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
今日も眠い昼下がりの授業。 西に傾く太陽。 私の身体も左に傾く。 眠い瞼を擦りながら 先生の事を目で追う。 生徒がふざけて 授業に困ってる先生。 黒板を一生懸命書いてる 必死な先生。 たまにつまらない事を言って 1人で笑う先生。 どんな先生も好き。 友達に嫌われてるけど それでも好き。 むしろ嫌われてて良いの。 私だけが好きで居たい。 先生の細い腕。 先生の変な髪型。 先生の黒い肌。 全てが大好きなの。 ずっとずっと秘密にしていたい。 全てを愛してます。 英語は嫌いだけど 先生のしどろもどろな英語は 大好き。 私が唯一覚えてる英語を ノートの端っこに。 お気に入りの甘酸っぱいピンク色で “I like that of teacher.” ドキドキ。 先生に見られたらどうしよう。 ドキドキ。 先生に気付かれたらどうしよう。 でもそんな事ありえない。 叶わない恋って分かってる。 太陽が眩しくて涙が滲む。 この涙は眠いからなの、先生。 先生、先生、先生…。 私は煩い教室に紛れ、1人呟く。 「永遠の片思い」

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop