あなたのギャップにやられています
「わっ」
ガタンと動きだした電車で、隣に立っていた人がよろけて、私まで道連れになってしまった。
「えっ……」
「大丈夫ですか?」
「う、うん」
気が付くと木崎君が私のお腹のあたりに手をまわして、抱えるような格好になっていて。
あれ、意外と筋肉質なんだね。
私を抱きとめたその腕は、繊細なデザインをしている姿からは想像できないようなごつごつした男の色気があって驚いてしまった。
いつもはシャツに隠れてわからないもん。
「えっと、あの……もう、平気」
「あっ、すみません」
なぜだかそのままの格好で私を抱き寄せていた木崎君にそう告げると、慌ててその手を離した彼はバツの悪い顔をした。
なんていうか、純情ボーイだ。
ちょっとかわいい。