あなたのギャップにやられています

離れなきゃと思うのに離れられない。
このままでは……流されてしまう。


触れるだけのキスはすぐに離された。
だけど、お腹のあたりに手を回して私を抱えたままの彼は、ふーっと耳元でため息をつく。


「まだ我慢?」

「えっ?」

「こんなに、好きなのに」


そんな言葉に頭を殴られたような気がしてうろたえる。

もしも彼が言っていることが本当なら、もう彼は3年も私のことを一筋に思っていてくれたんだ。


頭の中で今までの彼の優しい言動が駆け巡る。

どうしても木崎君がいい加減なことを言っているとは思えない。
草食純情ボーイのフリまでしていたんだ。

それに、こんなことで嘘をついて私を抱いたりしたら、バレたときに仕事に支障が出るし、実際、彼に女の影があったことはないし。



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