あなたのギャップにやられています

「大丈夫だよ。ちょっとパットが厚くたって、本物の大きさ知ってるし」


み、見たんだ……。

これくらい? なんて手で丸い形を作って見せるから、私の怒りも頂点に達する。


「うるさいっ! いい加減にして」


思わず大きな声が出てしまって、自分でも驚く。
だけど……。


「やっとだ」

「えっ?」


あんな大きな声を出したのに、穏やかな顔をした彼がにっこり笑って口を開く。


「やっと、本音を出したね」


雅斗の言葉の意味がよくわからなくて首を傾げると、彼は私の手首をつかんで一気にグイッと引き寄せた。


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