あなたのギャップにやられています
「あぁ、サイコー」
「旨いっ」
こんな風に笑いあえる時間が幸せ。
「冴子、髪乾かさないと風邪ひくぞ」
「あっ、うん」
頬にかかった髪の一束を彼が避けてくれる。
「こういうのもなかなか色っぽいけどな」
「なっ……」
慌てて洗面台に戻ってドライヤーで乾かし始めた。
髪の量の多い私は、乾かすのにいつも時間がかかってしまう。
10分ほどしてリビングに戻ると、大きな体を丸めて、ソファで窮屈そうに眠っている雅斗が目に入った。
寝ちゃったんだ。
なんとなく寂しく思ったけれど、彼は相当無理をしているに違いないから仕方がない。