あなたのギャップにやられています
他の人の断りそうな仕事まで背負って、締め切りを気にして、それでいて質も保たなければならなくて。
相当なプレッシャーの中で毎日のように残業して、そして帰ってきてからもきっとまだデザインのことを考えているんだと思う。
「雅斗? 風邪引くよ」
彼の近くまで行ってそう口にしたけれど、彼は目を開ける素振りさえない。
「雅斗……」
もう一度起こそうと思ったけれど、止めた。
このまま眠らせてあげよう。
無防備に眠っている姿がなんだかかわいらしくて、思わず笑ってしまう。
寝室から布団を運んで彼にかけると、テーブルに転がったままのビールの缶を片付けて、私もソファの横に座った。