あなたのギャップにやられています

「そうなんだ。それじゃあ食べるかい?」

「あっ、もう閉めますか?」


片付けをしているマスターにそう声をかけると「そろそろね」とうなずく。


「それじゃ、また……」

「いいの、いいの。まだひとりお客もいるし、なんか食べて行ってよ」

「すみません、それじゃあ」


マスターの言葉に甘えてカウンターに座ると、奥のテーブルにひとり人影が見えた。

ん? わりと大きめの人だわ。


「木崎さんは、お肉だよね」

「はっ?」

「木崎君が、木崎さんは肉好きだって言ってたから」


クスクス笑いながら「唐揚げあるよ?」と言うマスターに、「それで」と頼む。

< 211 / 672 >

この作品をシェア

pagetop