あなたのギャップにやられています

「ねぇ、雅斗……どういうこと?」

「俺もよくわからない。だけど深谷さんのことを信じよう」


私は彼の言葉にうなずいた。

今まで一緒に仕事をさせてもらって、深谷さんの人柄に触れてきた私たちにとって、深谷さんを信じることは容易いことだった。



しばらくして戻ってきた深谷さんは、「お待たせしました」と笑顔だ。


「あの……」

「話はつけました。
サンプルを見ましたが納得できないと。
取引はなかったことにとお話ししたところ、すぐに刷りなおすとの返事でした」

「えっ?」


思わず声が出てしまった私は、慌てて口を押えた。

脅すって、こういうことだったのか。


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