あなたのギャップにやられています

「木崎君の言っていることはよくわかりました。
そうですね。我が社としてもこの発色では納得できません」

「はい。申し訳ありません」

「でも……よかった」

「よかった?」

「やっぱり木崎コンビは最高です」


そんな深谷さんの言葉に首をかしげると、彼は笑って立ち上がる。


「後は任せてください。
申し訳ないですが、お宅の営業、ちょっと脅させてもらいます」

「えっ?」

「我が社としてはどうしてもこのデザインが欲しい。
それに、正直にここまで教えていただいて……おふたりの仕事に対する姿勢にも頭が下がります。
ちょっと失礼します」


深谷さんはそう言うと、部屋を出ていく。

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