あなたのギャップにやられています

「ね、こっちの色どう?」

「そうですねー、もう少し淡い色に変えてみてくれませんか?」


雅斗とふたりでパソコンを覗き込んで作業をしていると、あっという間に時間が過ぎる。


「おい、木崎」

「はい」

「はい」


思わず合った返事に、先輩の森川さんが笑う。


「どっちの木崎も、もう帰ったらどうだ? お前達、最近残業続きだろ」


そういえばそうだ。
残業……しかも毎日10時過ぎまで。

雅斗は小さな仕事も進んで引き受けるから、森川さんと同じくらいの売り上げ額でも、こなさなければならない数がどうしても多くなってしまうのだ。

仕事を選んでもいいと言われても、決してそうはしない雅斗に、私も賛成している。


< 258 / 672 >

この作品をシェア

pagetop