あなたのギャップにやられています

「なににする?」

「んーと、これ?」

「マジで? ホラーじゃんこれ」

「え……雅斗嫌い?」

「嫌いっていうかさー」


「待ってて」なんてチケットを買いに行った雅斗は、すぐに2枚ゲットして帰ってきた。


「あれ? 違うじゃん」

「デートにホラーもねぇ。
キャーなんて抱きつかれると嬉しいけど、冴子なさそうだし」


えぇ、多分ないですわ。

雅斗が差し出したチケットは、恋愛ものの映画だ。


「これを見て盛り上がろうと思う」

「は? 盛り上がる?」

「いいから、行こう」


雅斗は会話の意味のわかっていない私を、やっぱり強引に引っ張って連れて行く。

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