あなたのギャップにやられています

そのまま雅斗に支えられるように映画館を出ると、手を恋人繋ぎにした彼は私の歩幅に合わせて歩いてくれる。


なにも言葉を交わさなくとも、彼とはどこかで繋がっているように感じて。

元彼とは沈黙が続くとなにか言わなくちゃっていつも気にしていたのに、雅斗とは沈黙でさえ心地よい。



そのまま電車に乗り込んで、部屋へと向かう。

私、この人の恋人だって、すごくうれしいかもしれない。
なんだかそんなことを感じる一時を過ごした。


彼の鍵で部屋に入ると、そのまま抱きよせられて深いキスが降ってくる。


「ちょっと、もお」


出た、獣の姿。

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