あなたのギャップにやられています
遅くまで雅斗とふたりで会社に残って、どこかで食事をして帰る毎日。
ふたりともヘトヘトで、部屋に帰ってもシャワーを浴びてベッドに潜り込むだけだ。
でも……。
「冴子、キスしよ?」
私の顎に手をかけてそう言う雅斗に一瞬で落ちる私は、毎日毎日、彼の愛を感じながら抱きしめられたまま眠った。
だけど……それ以上の行為にまでは至らなくて。
口に出しては言わなかったけれど、この仕事を乗り越えるまではとなんとなくと、ふたりとも思っていた。
仕事が完成した日、私たちはふたりでお祝いの会を開いた。
といっても、会社帰りに居酒屋に行っただけなのだけれど、仕事漬けの生活を送っていた私たちにとっては、それでも十分すぎるほどだった。