あなたのギャップにやられています

「ただいまー」


久しぶりに早く帰宅できたけれど、いつも残業の雅斗は当たり前のようにいない。

寂しいな。
電気のついていない部屋にひとりで明かりを灯すというのは。

こんなこと、同棲する前は毎日だったのに、すっかり雅斗と一緒の生活が体に染み込んでいる。


冷蔵庫を開けて一旦ビールを手にしたけれど、なんとなくひとりで呑む気にはなれなくて、ミネラルウォーターに変えた。

帰って来たばかりで少し汗ばんでいる体には、喉を通っていく冷たい感覚が実に心地いい。


「はー疲れたー」


少し大きめのソファに飛び込んで目を閉じる。

お腹空いたな。
でも作るの面倒だなー。


こんなとき、美味しいご飯でも作って雅斗を迎えられたら、女の株が上がるんだろうけれど、私には無理そうだわ。

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