あなたのギャップにやられています

経理に来てから、定時で帰れることがグーンと増えた。
テキパキと仕事をこなしさえすれば、定時で終われるのだ。

どこまでも妥協なく仕事をしようとすると、どうしても残業が必須だったデザイン部とはまるで違った。


先に帰れるようになった私は、雅斗のために食事を作ることもしばしばだった。

ひとりの時なんて、弁当に惣菜にカップラーメンに……。
どう考えても不健康な生活だったのに。


食事も一人分だと作る気にはなれないけれど、誰かのためにと思うと苦ではないことがわかった。


だけど……とても上手とは言い難い私の料理は、いつも残念な出来栄えだ。
焦げすぎたハンバーグに、うまく包めなかったオムライス。

ちっとも凝った料理じゃないのにそれさえうまくできない。


あーぁ、女子力が決定的に欠けているよ。
それに加えて、雅斗が料理上手だから、ますます立場がない。

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