あなたのギャップにやられています

“リアンで待ってる”


やっぱり肉!
今日は金曜だし、肉じゃがは明日雅斗に作ってもらおう。

あっさり女子を放棄した私は、彼に返信して部屋を飛び出した。


「こんばんはー」

「木崎さん、こんばんは」


ニコニコ私を迎えてくれたのはマスター、と百合ちゃんだ。


「冴ちゃん、またひとり?」


あら、不満そうですね。


「雅斗はあとで来ると思います」

「キャー、そうなの? お化粧直し、しとかなくっちゃ」

「大丈夫だよ、百合ちゃん。今のままでも十分綺麗」

「あら、そぉ?」


雅斗の名を聞くだけで途端にテンションの上がる百合ちゃんをなだめるマスターは、もう慣れっこなのだろう。


「食事は木崎君と一緒にする?」

「はい。とりあえずビールを」


マスターが厨房に行ってしまうと、百合ちゃんとふたりになった。

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