あなたのギャップにやられています

しかし暗い。
こんなところにひとりで来たんだなんて、今更怖くなる。
雅斗が怒るのも当然だ。


だけど、外灯が少ないせいでやっぱり星は降ってくるほど見えて。
なんだか心が洗われる気さえする。


「あー、やっぱりここは落ち着く」

「俺も」


ここはいつ来ても素晴らしい。
昼には昼の良さがあり、夜には夜の。


今日、雅斗が私をここに連れてきたのは、きっとあの話をしたいからなのだろう。


「冴子、あのさ……」

「うん」


私はなにも言わずに、とりあえず彼の話を聞こうと思った。


「実は、イギリスに来ないかと言われてる」

「――うん」


雅斗はそれだけ言うと、ベンチに座った私の腰を抱いた。

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