あなたのギャップにやられています

「シャワー浴びておいで?」なんて、まるで自分の家のようにくつろいでいる彼に言われて、慌てて浴室に向かう。


蛇口をひねって、熱いお湯を頭からかぶると、とりあえず落ち着きを取り戻した。

ちょっと待って! ここは私の家なのよ?


お気に入りのシトラスミントの匂いのするボディソープをモコモコに泡立てながら、頭をフル回転させる。

会社を出るまでいつもの彼だった。
電車に乗ってそれで……。


『隙だらけだよ』


木崎君の言葉がリフレインして……。


あっ!

今日の出来事を振り返ると、彼のそんな言葉に思い当たる節が。

あれって、デートの誘いだったの?
まさか、まさかね……。
だって1枚だったし。


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