あなたのギャップにやられています
「これ、一応冴子」
「バカ……」
ダメだ。最近涙腺が弱くて仕方ない。
「バカ。こっちが賞取っちゃったら、私のヌードが世界中の人に見られちゃうところだったじゃない」
「あはは。そうだな」
「バカ……」
気がつくと雅斗の腕の中にいた。
「これからも俺のたったひとりの理解者でいてくれるか?」
「Yes」
「なんでそこ、英語なんだよ」
優しく笑った雅斗は、今までで一番優しいキスを落とした。
これからもずっと、あなたの隣を歩いていこう。
あなたが隣にいてくれるなら。
【END】
長い間お付き合いいただき、ありがとうございました。
あとがきの後、おまけに、木崎君のイギリス時代のお話を、彼目線で少し書く予定です。
もしよろしければ、ご覧ください。
2014.01.21 佐倉伊織