あなたのギャップにやられています

だけど、どの仲間も絵が好きということには違いなく、互いによいところを認め合い、時には技を盗んだ。


アーチボルドさんが俺をここに連れてきてくれた意味が、ようやくわかった。

仲間と切磋琢磨していると、余計なものがそぎ落とされていき、最終的には必要なものだけが取り込まれた絵が完成する。


冴子への愛と、今すぐに会いたいという抑えきれない気持ちが、どんどん絵の具と共にキャンバスに塗り込められていった。

それに技術が上乗せされるのだから、日本にいた時とは比べ物にならないほど完成度が高くなっていく。



アトリエの仲間とはかなり仲がよかった。

何人かが大切な友達である俺に紹介したいと、自分の彼女を連れてきてくれて、なんと目の前でキスまでしてくれるから驚いた。

そんな文化の違いに驚きつつも、どこかでうらやましいとも思った。

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