あなたのギャップにやられています

だけど、困ったことが起こった。

冴子のことを一言も言わず、女にも興味を示さなかった俺は、どうも男が好きなんじゃないかと勘繰られてしまったらしい。

おそらく、それを確かめようとしたのだろう。
仲間に誘われたバーで、何人かの女と引きあわされた。


西洋人独特のヒップラインの上がったスラリとした体系は、そりぁもう魅力的だった。
だけど不思議なことに、抱きたいという気持ちは湧いてこない。

どんなに魅力的でも、なにか違うと思うのだ。


そして、その「なにか」がなにを指すのかは、自分でもよくわかっていた。


「今晩、どう?」なんて露骨に誘われたりもしたけれど、俺はNOの一言だった。

はだけた胸元からチラリと見える胸が、冴子よりふた回り大きいななんて考えている自分に気が付いていたから。

< 653 / 672 >

この作品をシェア

pagetop