あなたのギャップにやられています

抱きたいのは冴子ひとり。

わりと肉食だと思っている俺だけれど、そうでもないのかもしれない。
相手が冴子なら一晩何回だって抱けるのに、他の女には興味がわかないのだ。


どれだけ美女を紹介されても素っ気ない態度をとる俺は、とうとうあっちの世界の人だと認定されたらしい。

仲間のひとりに、そういう人の集まる店に連れて行かれた時は、さすがに参った。
どうも、日本人がひとりという孤独な俺を心配しての行為だったらしいけど、なんと言っていいのやら。


意外と東洋人は人気があるらしく、たちまち囲まれてしまった俺は、身の危険を感じてあわてて店を飛び出した。

だって、百合みたいなやつがいっぱいいるんだぞ。

百合のことは嫌いじゃない。
あいつは本当にいいやつだし、おそらく今だって冴子のよき友人でいてくれているだろう。

それに、男が好きというのだってひとつの個性だ。
それを否定する理由は全くない。

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