あなたのギャップにやられています

久しぶりのスカートは、なんだか足がスースーして落ち着かない。

そういえば、休みの日だってダラダラしていたから、圧倒的にジーンズが多かったな。


木崎君の片手には私の着替えなんかが入ったバッグ。
そして、もう一方の手は、がっちり私の手をつかんでいる。

いつもデザイン画を描いているときに見とれていた長い指が、私の指に絡みつく。


昨日までこんな風に手をつなぐなんて思ってもいなかったのに、彼の手の汗を感じてドキドキしていたりして。

ものすごい勢いで彼に惹かれていくのに気が付く。


もしかしたら、ずっと好きだったのかもしれないって。
他の人のアプローチに全然気が付かないほどに。

いや、鈍感だっただけか?


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