黒猫ちゃんの憂鬱5
『ごめん。ごめんな、ラン。もう、もう誰も失いたくないっ・・・』
私はやっぱり間違ってた。
私だって、同じことをしていたんだ・・・父さんと、同じコトを。
誰かを失って・・・怖くなって
そしてまた、失うことが怖くなって・・・捨ててしまったんだよね。
その捨てられた意識を捨てられない私だって・・・リクを失って・・・
仲間を失うんじゃないかって、月光を解散させた。
同じコトをしているんだ、私達は。
親の遺伝は子供の遺伝、だよね。
もう私は、失わない。
失いたくないから・・・