strawberry tea



『苺、かな』


苺…?


「あたしも苺大好き!!」


共通点だ!嬉しいっ♪






『あ、冬嘉ってさ苺みたいじゃねぇ?』



………………。


「はぁ?」



『真っ赤になる所が似てる』


「何それ~」



ピーマン嫌いで苺好き。



しかも苺をあたしみたいなんて言ってる。




「蓮って…ちっちゃい子みたいだね!!」





そう言ったのが間違いだった。












『…………は?』



蓮は眉間に皺を寄せ、露骨に嫌そうな顔をしている。





………し、しまった!!




「いや!!
ちっちゃい子みたいで可愛いなぁ~って……」

『ふざけんな』





あたしの必死の言い訳も無駄、蓮を怒らせたようだ。



「蓮ごめん!!一応、誉め言葉だったんだけど…」


『今のどこが誉め言葉な訳?』




ヤ・バ・い!!
ドS蓮登場!!


「ちっ、違くて!!」
『何がだよ?』



じりじりとあたしに詰め寄る蓮。


またも、後ろはふすま、前は蓮。






「か、可愛いって事!!」


『俺さ、傷ついたんだけど?』




嘘つけっ!!!

あたしをいじめるのを楽しんでる!!!!






……って言いたいけど無理!!




『どうしたら許してあげよっかな~』





ヤバいヤバいヤバい!!!




何か今日…展開が同じだぁ!!





「ちょっ…蓮っ!!」
『何?』





あたしの腕を掴んで、あたしの弱点の首に息をかける。





「っひゃあ!?」



ビクンと揺れるあたしの体。


無理無理無理!!!!








逃げられない―――!!!!





< 189 / 289 >

この作品をシェア

pagetop