Chain~この想いは誰かに繋がっている~
「好きだったんですか?その人のこと……」

言って、涙が出た。

私、本当にバカだよね。

好きな人に、『その人の事好きなんですか?』って、自分で失恋、決定させているもんじゃん。


「ううっ……うわあああん!!!」

「映梨子ちゃん!?」

突然大声で泣き出した私に、体が飛び上がる程驚いた彼。

「お、落ち着いて。俺、なんか変なことした?」

おどおどしながら、私をなだめようとしてくれる彼に、余計涙は止まらない。


「あっ、そっか。知り合いの話をしたからか。そうだよな。知り合いが田舎に帰ったなんて、映梨子ちゃんには、関係ないもんな。そうだそうだ。」

なんだかわからない理由をつけて、自分勝手に納得している彼に、私は自分の気持ちが爆発。

「わ、私は!!田舎なんかに、帰りません!!」

「……へっ?だって、映梨子ちゃんって、地元ここでしょう?」

こんなシチュエーションでも、冷静に切り返す彼は、もうこの状況に慣れているの?
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