Chain~この想いは誰かに繋がっている~
それでもいい。

もう、今までみたいに見てるだけなんて、嫌だ!


「私は、あなたを置いてどこにも行きません!」

涙と鼻水でグショグショになった顔で、彼を見つめた。

「……あなたが、好きだから。」

次の瞬間、私の唇に彼の唇が重なる。

「本当にどこにも行かない?」

「はい。」

ああ、目の前に私の好きな人がいる。


「絶対に約束だよ。」

「はい。」

私がそう返事をすると、二人で手の指を絡ませて、何度も何度もキスをした。


その後映画館を出て、手を繋ぎながら彼の家に行ったのは、自然の流れだったと思う。

玄関の鍵を閉めて靴を脱いだら、どちらからともなくまたキスを始めて、気づいてたらベッドの中で、あの人に抱かれてた。

我ながらびっくりするほどの、展開の早さ。

それでもいいの。

この恋、逃がしたくないから。
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