Chain~この想いは誰かに繋がっている~
お客さんがいなくなっても動かない私に、美希が近づいてきた。

「あのお客さん、あんたが言ってた通りだわ。」

美希は人知れず、ため息をつく。

「自分と寝た女に、『実は他の女が好きでした~』なんてバカ!?デリカシー無さすぎ。」

私の代わりに美希が怒っているのが、可笑しい。

そう思ったら、なんか笑えてきた。

「ちょっと映梨子。何笑ってんのよ!!」

美希ってば、私にまで怒ってる。


「ごめんごめん。でももういいんだ。」

「映梨子…」

不安な顔に変わった美希。

「私は好きな人の、代わりだったんだよ。」

「そんな事ないって!」

美希の懸命な否定に、私はううんと首を振った。

「ははは…遊ばれちゃった……」

この情けない状況に、自分で自分を笑うしかない。
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