Chain~この想いは誰かに繋がっている~
それから私は、あまりレジの前に立たなくなった。

無論、彼に会いたくないから。

そんな私を、美希は心配してくれる。


「いいの?このままで。」

美希からの質問の答えは、ダメだって、わかりきっている。

「放っておいて。あの人に遊ばれちゃった事、美希だってわかってるじゃん。」

私が面倒くさそうに答えると、美希は私の前に、立ちはだかった。


「じゃあ遊んでないって言ったら?」

「えっ?」

美希の意外な答えに、私の脳ミソ、パニック状態。

「あのお客さん、これ、映梨子に渡してくれって。」

そう言うと美希は、小さな紙切れを一枚、私に差し出した。

「なに?これ…」

私は恐る恐る、紙切れに手を伸ばした。


丁寧に四つ折りにしている。

「見て。」

美希の命令に従うかのように、私は黙って、その紙切れを開いた。
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