Chain~この想いは誰かに繋がっている~
「兄ちゃんやるな。」

「見直したぞ!!」

突然の外野からの声で、私と下林さんは、我に返った。


「あっ、お客さんいたんだっけ。」

下林さんとの、ラブラブシチュエーションを楽しんでいた私の背中に、鋭い視線が突き刺さる。

「まさか…」

恐怖に怯えながら、私は後ろを振り向いた。

「映梨子~」

「ぎゃっ!!美希!!」

レジの奥からは、美希の般若顔がこちらを睨む。

でもすぐに、いつもの美希の顔に戻った。


「まっ、いっか。今日だけは。」

美希は嬉しそうに、ため息をついた。

ありがと、美希。

だから大好きだよ。


まっ、下林さんには負けるけどね。

私は美希に気づかれないように、ペロッと舌を出した。
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