Chain~この想いは誰かに繋がっている~
「…です。」

「えっ?」

改めて顔を覗き込まれると困るけれど、もう覚悟を決めるしかない。

「し、下林さんがその女の子を好き以上に、私は下林さんの事!!」

そこまで言った途端に、下林さんの余裕な表情が目にはいる。

ダメだ、もう言えない。

なのに下林さんは、ニヤニヤしながら、私の顔を覗く。


「これ以上は勘弁してください。」

あっさり引き下がると思ったのに、下林さんの顔は更に私に近づいてくる。

「言ってよ。」

ここまでくると、卑怯だと言いたい。


「ほら…」

ああ、もう。

「…好きです。」

「よく言えました。」

そのお褒めの言葉と一緒に、彼の唇が私の唇を襲った。


「ダメだ。映梨子ちゃんの特等席、今から取れる?」

「はい、今すぐに…」

ああ これよこれ。

私が夢見てた。


あなたとの恋愛。
< 123 / 125 >

この作品をシェア

pagetop