Scarly Rules

デジャヴ


(♪〜)

大音量のクラシック音楽。

あぁ 朝だ。

「…ふぁ〜。」

隣で欠伸するお姫様は髪がボサボサ。

ほんと寝癖ひどいよね。



「恭平ー、起きてー。」

寝たふりを決め込む俺を
ゆかは一生懸命起こしにかかる。

お腹が空いてるんだろう。

コイツがムキになって俺を起こす朝は、たいていそうだ。



毎晩ヤってるせいで、昼からじゃないと動けない俺達は、目覚まし時計の設定も常に13時。

当然、その時間に合わせて食事は作られ

しかも我が家の慣習で 時間に間に合わない場合は 悲惨にも丸ごと二人分のお膳を下げられてしまう。


俺の寝起きが悪いのは毎日のことだが

お腹が空いてない時のゆかは案外冷静。なはず。



「ゆかぁ、お腹空いちゃった?」

「分かってるくせにー。」

頬を膨らませて俺をしばき倒すゆか。

「い、痛い痛い!こら、ご主人様にむかっ…」

「恭平おきろー。」

…無視か。



「今日はマサさんもご飯一緒でしょ?」

あ?

あぁ…そうだったか。

てかマサのやつ、起きれんのかね?

腰砕いてねぇと良いけど。

慰謝料とかやってらんねぇからな。


「はいはい。行きましょうね、ゆかちゃん。」

「やった♪」

ゆかの瞳が輝いた。
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