☆SUKI SAKE☆
オリエンテーション、あたしは夢中だった。


早く友だちが作りたくてなんとなく近くにいた愛衣、譲、洸、ミチル、そして矢野に声を掛けたんだ。



「ねえ、みんなで同じ班になろう」



あたしたちの始まり。



最初はぎこちなかったのに今では誰一人掛けることのできない大事な人たち。


大好きで大切なあたしの居場所。



「あのとき、お前が声を掛けてくれなきゃ今はない。もっと自信を持て。お前は詩織なんかよりもずっとずっといい女だ。そしてそれは樹が一番よくわかってる。だから、樹を信じてあいつを許してやってくれ」



「そうだよ。しぃがいないと僕らの今はないよ。しぃは誰よりも優しくて可愛らしい女の子だよ。だからしぃは自分の気持ちに素直になって」
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