想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
こんな時は、普段よりも、距離を感じ無い。


もう、着いちゃった……。


駐車場を見渡すと……


まだあの黒い車は、居ない。


ふぅ〜ッ……


あたしは、自動販売機の横にしゃがみ込み、ため息をついた。


あたしは……


本当の気持ちを伝えるべきなのかな……?


そうしたら、どうなっちゃうんだろ……




気付いたら、あたしは大きな影に覆われていた。


見上げると……


「何浸ってるんだよ。」


運転席の窓から身を乗り出す木下サンの姿――。


「や、浸ってなんか……ッ」


「乗れよ。」


「ハ……イ……。」






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