想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
まずは、新郎からのお手紙。


そして、その手紙が読まれてる間に、サプライズビッグバースデーケーキ登場♪

んで、更に……


出席者の中から、28名の友人や親族が次々とキャンドルを持って、ケーキに差してく。


手紙も読み終え、ケーキに28本のキャンドルが並び終わったら、会場全員でバースデーソングを熱唱するんだ♪


あ、因みに志保様は、28才を迎える。


ネットで見たサプライズ企画を、色々混ぜ込んでみたんだ。




上手く行くか……


かなり不安……。


「神崎様。私も初めての事です。協力し合い、絶対成功させましょうね!!」


あたしは、気合いを入れて神崎様に言った。


「ハイ!宜しくお願いします!」


あたし達は、力強く握手した。


……でも、ホントにこの企画でイイのかなぁ……?


「あの、でも……。」


あたしは、握手していた手を離し、顔の前で手を合わせた。


「どうしました?」


神崎様は、不思議そうな顔で、あたしを見た。


「少しでも企画に不満があれば、遠慮せずにおっしゃって下さいね?

神崎様の考えを、何よりも優先させたいですから。」


やばい。


口に出したら更に不安になって来たよ〜。



すると、神崎様は……


「不満なんて、全然!

むしろ、気に入ってしまいましたよ……。

手紙は少し照れ臭いですけど、普段口下手な分、志保への気持ちをしっかり伝えないと……。」


そう言って、ニッコリと笑ってくれた。


「そうですね……。

志保様、喜ぶだろうなぁ。
ラブレター♪」


あたしがそう言うと、今度は照れながら、笑った。




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