想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
神崎様を見送り、事務所へ入ると……


女勢集合。


北川サンと、山口サン。


「お疲れさまです。」


あたしは、二人に向かって挨拶をした。


「お疲れさま!星来ちゃん、企画聞いたよ〜♪

いいじゃん!頑張ってね!」


山口サンは、あたしの両肩を、ポンッと叩きながら言った。 


山口サンは、素直でカワイイ。


男の人がほっとけ無くなっちゃう感じ。


裏表の無さは、お客様にも評判なんだよね。


「まぁ、私のお陰かしらね。ふふっ。」


そう言ったのは、北川サン。


いつも通り、部下をやんわりと包んでくれる。





一切派閥の無いこの会社は、ホントに居心地がイイ♪




「へへっ♪ちょっと不安もありますけど、頑張ります!どうぞ、お力添え宜しくお願いします!」


あたしはそう言って、ペコッっと二人にお辞儀をした。


「「しょうがないなぁッッ!」」


あれ?


北川サンと山口サン……


ハモってるし!


おもしろーい♪


二人は、顔を見合せて笑ってる……


こんな毎日が、続けば良いな……。




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