想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
時間はもう19時ちょっと前。


でも今日は式場に電話して、企画の承諾をもらわないといけない。


式場側に、無理だと言われれば、また企画を練り直さなければ……。


「き、北川サン!ここでお断りされる場合もあるんですよね!?」


あたしはビビり始めて来た気持ちを訴えるように、北川サンに質問した。


「そりゃああるけど……でもこの企画なら、大掛かりな準備も必要無いし……きっと大丈夫よ!」


北川サンの言葉は、すごくあたしをホッとさせてくれた。


「そ、そうですよね。大丈夫ですよね。

……ふぅ―――――……。」


あたしは自分に言い聞かす様に言い、電話のあるデスクに座った。


よし……


掛けるぞ……!!


気合いを入れて、受話器を持った。




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