想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
本当は、朝ごはん一緒に食べたり、したい。


でも…… 


あたし達は、昨日……


お互いから卒業する、儀式をした。


二人の


卒業式を……。



だから


余計な時間の共有は……


しない方が、良い。



いつまでも……


余韻を感じてては


ダメなんだ。




木下サンと、身体を重ねた事で


あたし、少し強くなれた気がする。







―――それから


あたしは支度を済まし


木下サンの部屋を出た。






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